【東京】研究協力者募集:心理臨床家・セラピストの勇気に関するインタビュー調査(男性心理臨床家):お茶の水女子大学発達臨床心理学コース岩壁研究室
- 2019/3/12
- 研究協力者募集
心理臨床家・セラピストの勇気に関するインタビュー調査(男性心理臨床家)
■研究の概要■
お茶の水女子大学発達臨床心理学コース岩壁研究室では、心理臨床家・セラピストの勇
気に関する研究を進めております。
勇気は、カウンセラーや心理臨床家にとって無縁ではありません。援助を受けることを決めて来談すること、自分の過去の傷に向き合おうとすること、苦痛を伴うような過去の出来事を振り返るクライエントには勇気を感じることもあるでしょう。また、そのようなクライエントと接する中でセラピストは勇気について学び、そして自分自身勇気をもってクライエントと向き合うことを要請されると感じるでしょう。
本研究の目的は、このような臨床家の「勇気」について理解することです。また、臨床経験や男女差によって、勇気についてのとらえ方がどのように異なるのかということも検討いたします。この分野の研究はまだ非常に少ないため、臨床家の皆さんがどのようなときに勇気を必要とされると感じ、どんな場面で勇気を発揮したと感じていらっしゃるのかインタビューを通して理解し、今後の心理職の教育訓練に関する示唆を得ることを目的としております。
■研究方法と手続き■
調査方法は個別のインタビュー調査(60~90分程度)とし、期間は2019年2月~2019年3月頃を予定しています。
協力をお願いしたい方は、臨床心理士養成のための大学院を修了されて臨床現場で働く臨床経験年数10年未満の男性の方で、勤務体系は常勤・非常勤どちらでも構いません。
インタビューは、質的研究法ならびにインタビュー調査について訓練を受けているお茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科発達臨床心理学コースの博士後期課程に在籍する学生が実施いたします。インタビューは、協力者のご都合に合わせて対面または電話で行います。
インタビューの主な内容は、①あなたにとって臨床家の勇気とは、②勇気を発揮した場面、③勇気が発揮できなかった場面、④大学院生や若手の臨床家に勇気をどのように訓練すればよいか、についてです。
■プライバシーと情報管理■
インタビューの内容は許可を頂いた上で録音し、インタビュー実施者が逐語録を作成いたします。個人が特定されないよう、逐語録は固有名詞を伏せて作成します。そして、逐語録をもとに、質的研究法を用いて共通の意味や主題を抜き出す作業を進めて参ります。分析作業についても、質的研究法について訓練を受けた大学院生が行います。
記録の管理保管については万全を期し、インタビュー内容と研究参加者の個人情報とが関連づけられないよう、同意書・逐語録・録音媒体は、それぞれ別に保管・管理の上、一定期間を過ぎた後に廃棄いたします。インタビュー調査実施者ならびに研究者も、研究参加者の個人情報については他に漏れることの無いよう、守秘・管理を万全に行います。
■結果の発表と研究協力の謝礼■
調査結果は、主に国内外の臨床心理学関連の学会また学会誌に発表予定です。結果を報告する論文、報告書、および専門書において、逐語録の内容の一部を抜粋する場合には、個人が特定される情報は削除され、問題の本質のみが維持される形で記述いたします。
なお、研究実施前でも、研究終了後でも、またインタビュー実施中でも、本研究への参加取り止めはいつでも可能です。インタビュー中あるいはインタビュー終了後に参加を取り止める場合には録画録音媒体は完全に消去し、逐語その他の書類も処分致します。
インタビューにご協力いただいた方には、心ばかりではございますが、1回のインタビューにつき5,000円の謝礼をさせていただきます。尚、インタビュー終了後でも、調査への参加取りやめはいつでも可能です。
ご多忙中の折、恐縮ではございますがインタビュー調査にご協力をいただきたく、お願い申し上げます。ご協力いただける方はお手数ではございますが、岩壁(iwakabe.shigeru@ocha.ac.jp)までご連絡をお願い致します。
尚、調査についてのご質問やご意見などございましたら遠慮なくご連絡下さいます様お願い申し上げます。
岩壁 茂(お茶の水女子大学
基幹研究院 人間発達系 准教授)
〒112-8610
東京都文京区大塚2-1-1
お茶の水女子大学
基幹研究院 人間発達系 准教授
岩壁 茂
研究室(大学本館3階333)
電話 03-5978-5780(研究室直通)
Fax 03-5978-5780
e-mail: iwakabe.shigeru@ocha.ac.jp