【東京】東京加害者臨床研究会:第25回例会 8/16

加害者との面接でお困りの現場の方に、朗報です

DV防止法の施行以後、精神科クリニックや相談室に来所するDV加害者が増えており、加害者の心理療法の方法論に関する研修の必要性が高まっています。しかし、加害者は言い訳や自分の考えの正当化などにより変化しにくく、臨床家にとって独特な困難を感じさせます。加害者の心理療法は、従来の臨床とは異なる方針と面接スキルが必要であることが分かっています。

この研修会では、DV克服を目指す男性の変化を、丁寧に、なおかつ徹底して促進するための有効なアプローチを提供してきました。関心のある方のご参加を、お待ちしております。


●このアプローチは被害者支援との整合性を大切にしており、被害者の面接にも大いに役立ちます.
●こだわりの強い加害者クライエントを揺さぶり、臨床家のペースに持っていく面接スキルがあります.
●加害者クライエントの面接に関して、戸惑いなく確信をもった方針で運営できるようになります.
●本研究会で学ぶスキルの多くはbrief therapyの応用で、動機づけ面接法のスキルとも共通点があり、他の困難ケースの面接に広く活用できます.
【第25回例会テーマ:彼女が間違いをした時の加害者の対応を、適切化する.】

DVでは、彼女の些細な間違いをきっかけに、相手への間違いの指摘や説得から、暴言、さらには身体的暴力まで発展していくことがあります。パートナー関係では、相手を大事にしようとする関係が根底にあるはずです。ところがDVの場合、彼女が間違いを認めて修正しないと、徹底して相手を打ちのめす段階まで至ります。相手の間違いを、支配・服従を実現するために利用していると言えます。
加害者が「正しさへのこだわり」から脱却し、このような局面で加害者が習得すべき適切な方針とは何か、さらに、常に「相手とのよい関係」を目指すために関心を向けるポイントと対人スキルのアプローチを、面接デモンストレーションを交えて紹介します。

 

■関連論文:草柳和之「DV加害者更生プログラム-体系化された加害者の心理療法序論」
『こころの科学No.172/2013.11』(日本評論社)
→→https://researchmap.jp/kusayanagi/published_papers/21917678

〔日 時〕
2020年8月16日(日)14:00~17:00 (終了後,懇親会を行います.) =次回、11/15(日)=
2・5・8・11月、日曜日午後に開催

〔講 師〕
草柳 和之(大東文化大学非常勤講師) #平成27年度・社会貢献者表彰を受賞#

〔参加費〕
継続参加の方→予約3,000円(当日=3,500円)/初回参加の方→予約2,000円(当日=2,500円)

〔会 場〕
東京ボランティア・市民活動センター・会議室(JR総武線飯田橋駅1分)
:新宿区神楽河岸1-1 セントラルプラザ10F

■| “加害者臨床”の言葉について|■
草柳和之氏による造語。雑誌『現代のエスプリNo.491:加害者臨床』(至文堂,2008年)として特集されたように,近年,徐々に専門家の間で,この用語が使用されてきている。この言葉の初出は,草柳和之の論文「加害者のDV克服支援からの新たな視点―フェミニズムと“加害者臨床”の統合モデルに向けての試論」 『国立婦人教育会館研究紀要第4号,2000』 である.

【予約申込:東京加害者臨床研究会事務局】
メンタルサービスセンター内 〒176-8799 練馬郵便局留
Tel.03-3993-6147/070-5016-1871
http://www5e.biglobe.ne.jp/~m-s-c/
★カウンセリングもこちらで受け付けています(初回電話相談は無料)。
〔備 考〕
※電話連絡の後に、参加費の振込みをお願いします。
※主催者都合の不催行を除き、納入額の払い戻しは致しかねますことを、ご了承ください.
■振込先 [みずほ銀行 桜台支店 (普)1438903
名義:メンタルサービスセンター 草柳和之

〔ご参加にあたっての留意事項(CVID-19感染防止のためのご協力のお願い)〕
※この研修会の性質上、DV加害経験のある方のご参加は、ご遠慮いただいております。
※会場に来られる前に検温を行い、37.0゜C以下であることをご確認の上、ご来場ください。
※会場ではマスクをお付けください。
※会場に入る前に、手のアルコール消毒にご協力ください。アルコール・ジェルは主催者が用意いたします。
※会場では、参加者同士の空間を十分開けてお座りください。

【講師紹介】 ●草柳 和之 ==================
▲大東文化大学非常勤講師.メンタルサービスセンター代表・カウンセラー.長年,DV被害者支援に携わると同時に,日本で初めてDV加害者更生プログラムの実践と研究に着手,その活動は新聞・TV・雑誌等を通じて広く紹介される.日本カウンセリング学会東京支部会・運営委員.国からの委託事業として資料作成のための委員を務める.
▲著書に『ドメスティック・バイオレンス』(岩波書店), 共著『標準 音楽療法入門 下』(春秋社),他多数.家庭裁判所・国の研究機関・自治体・弁護士会・大学・学会等から,幅広く講演や研修会の依頼を受けており, その優れた研修指導は多くの人々から支持されている.
長年のDV問題の先駆的・模範的取り組みが評価され、社会貢献支援財団より、平成27年度社会貢献者表彰を受賞した。
▲アマチュアながらピアニスト・作詞家の顔も持つ、異色の心理臨床家でもある.世界的に活躍する作曲家・野村誠氏にDV根絶を願うピアノ曲を作曲依頼し、音楽によるDV防止キャンペーンを展開している。平和のための音楽会・ライブハウスのランチタイムコンサート・学会のミニコンサート・自治体の協働イベント・DV問題のシンポジウムなど、幅広い機会でピアノ演奏を行い,《社会の平和は家庭から》を訴えてきた.
資格:日本カウンセリング学会・認定カウンセラー.NLPマスター・プラクティショナー.
ブレインスポッティング~~脳内のトラウマ体験記憶の処理を促進する特殊療法で、パニック発作・恐怖症など幅広く効果がある、全く新しいタイプの心理療法~~phase①②修了者.


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