オンライン横浜精神分析研究会-攻撃性と破壊性-(文献講読と症例検討)
- 2021/12/13
- 研修会
オンライン横浜精神分析研究会-攻撃性と破壊性-(文献講読と症例検討)
■概要
横浜精神分析研究会では、これまで精神分析関連の論文を取り上げ、議論してきました。10年目となる2022年度は攻撃性と破壊性にまつわる一連の論文を取り上げます。攻撃性と破壊性については、フロイトが死の欲動を提唱したことによって、精神分析の中心的な概念になりました。しかし、この概念はクライン派では取り上げられることが多かった反面、それ以外の学派では取り上げられなかったり、否定されたりしました。
攻撃性と破壊性は学派によって相当扱い方が違いますが、現代の臨床における重篤なケースや困難なケースを振り返ると程度の差はあれ、攻撃性と破壊性の面から分析していくことが臨床的にも非常に有用である場合が多いようです。
そこで、今期の横浜精神分析研究会では攻撃性と破壊性を扱った精神分析論文を取り上げることにしました。また攻撃性と破壊性の論文を取り上げるとクライン派論文ばかりになってしまうため、敢えて対象関係論や自我心理学などからも攻撃性と破壊性を扱っている論文を持ってきました。
文献講読の部では参加者で分担して担当論文を要約してもらいます。そして、その上で、講師である北川が論文の解説を行い、それを元に参加者全員で議論します。ちなみに現在では絶版になってしまっている書籍もありますので、お持ちでない書籍についてはこちらでコピーを用意します。
症例検討については参加者の中から毎月1人が発表します。精神分析の症例には特に限りません。一般的な普通のカウンセリングを行っている症例発表で構いません。ただ、可能なら頻度や時間、方法などがある程度構造化された症例にしてもらえたらと思います。発表の方法は、最終2セッションの逐語記録やプロセスノートを持ってくるだけです。症例の概要やこれまでの経過をまとめてくる必要はありません。このことにより発表者の負担が減ると同時に、実際のやり取りを細かく検討することができます。
また、夏か秋ぐらいには外部講師をお呼びして、特別セミナーを開催予定です。
■スケジュールと取り上げる論文
2022年
4月10日 S,フロイト ナルシシズムの導入にむけて(1914)
5月8日 S,フロイト 快原理の彼岸(1920)
6月12日 J,リビエール 陰性治療反応の分析への寄与(1936)
7月10日 M,クライン 分裂的機制についての覚書(1946)
8月14日 M,クライン 羨望と感謝(1957)
9月11日 W,R,ビオン 連結することへの攻撃(1959)
10月9日 D,W,ウィニコット 対象の使用について(1963-68)
11月13日 D,メルツァー 肛門マスターベーションの投影同一化との関係(1966)
12月11日 H,ローゼンフェルド 精神病状態の精神病理への寄与(1971)
2023年
1月8日 B,ジョセフ 到達困難な患者(1975)
2月12日 O,F,カーンバーグ 重症パーソナリティ障害 第1部 診断的考察(1984)
3月12日 J,シュタイナー 心的退避の理論(1993)
*お持ちでない書籍については、こちらでコピーを用意します。
■日時
毎月 第2日曜日 文献講読:13:00~15:00、症例検討:15:00~17:00
■講師
北川 清一郎
所属:心理オフィスK代表
資格:臨床心理士、公認心理師、日本精神分析学会認定心理療法士、他
大学院:関西大学大学院修了
学会:日本心理臨床学会、日本精神分析学会、日本精神分析的心理療法フォーラム、他
社会活動:日本心理臨床学会代議員、神奈川県臨床心理士会代議員
経歴:関西大学大学院で臨床心理学を修了。その後、精神科、精神病院、総合病院、教育センター、公立学校SC、児童相談所、EAP、大学相談室などを経て、2015年7月に心理オフィスKを開業。
■費用
一般:25,000円、修士課程の院生:22,000円
・振り込み後のキャンセルは可能です。参加費の返金に応じます(初回の日時まで)
・システム上のトラブルなどで十分にセミナーに参加できなかった場合には返金保証を行います(初回の日時まで)
■オンライン開催
Zoomをもちいたオンライン開催となります。必要なものはパソコンもしくはスマートフォン、タブレット等です。スマートフォンとタブレットの場合にはあらかじめアプリをインストールしておく必要があります。
参加方法は非常に簡単で、事前にこちらから送るURLアドレスをクリックすれば、セミナーに入室することができます。
また、セミナーではディスカッションもありますので、原則的にカメラやマイクはONにできる環境をご用意ください。
■参加資格
臨床心理士、公認心理師、医師、精神保健福祉士、社会福祉士、介護福祉士、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、キャリアコンサルタント、看護師、教師、保育士、臨床心理士養成大学院の院生など。
■臨床心理士のポイント
臨床心理士の更新のためのポイントを2条(4)の項目で申請する予定です。
■日本精神分析学会
文献講読については、日本精神分析学会の認定グループに指定されており、認定資格を得るための要件を得ることができます。
■アドバイザー
岡達治 先生(岡クリニック院長、日本精神分析学会認定精神療法医・認定スーパーヴァイザー)
■問い合わせ・申し込み先
参加希望者は以下のセミナー申し込みフォームからお申し込みしてもらえたらとおもいます。
https://s-office-k.com/professional/seminar/contact
■主催
心理オフィスK( https://s-office-k.com )
■横浜精神分析研究会-攻撃性と破壊性-の詳細
https://s-office-k.com/professional/seminar/meeting2022
■その他のオンラインセミナーの案内
・開業臨床の始め方と続け方
・抑うつの認知行動療法
・表現アートセラピーを学ぶ
・マインドフルネス認知療法の理論と実際
・子どもを支える親面接の実践
・精神科医と学ぶアンガーマネジメント入門
・WAIS-4基礎セミナー(施行・スコアリング・集計編)
・発達に課題のある子どものアセスメントと支援
詳細は以下のURLからご覧ください。
https://s-office-k.com/professional/semin